春のガイドブック情報のまま上海に来ると、3つの点で「あれ、違う」と感じるはずです。天気、美術館・博物館の展示内容、そして支払い方法。2026年8月時点の最新状況をまとめました。

天気:観光ピークシーズンは台風シーズンでもある

8月は上海が最も暑い月で、気温は26〜31℃、湿度も高く、雨の日はおよそ10日ほど。さらに7月〜9月の台風シーズンのまっただ中で、ピークは7月末と8月末です。

直撃することはそう多くありませんが、「近くを通過する」レベルは珍しくなく、大雨・強風、時には1〜3日程度のフライトキャンセルや屋外施設の休業につながることもあります。出発1週間前からは天気予報をチェックし、乗り継ぎ便には余裕を持たせ、外灘や朱家角、フランス租界の散策のような屋外中心の予定は、天気が怪しければ室内メインの予定と入れ替えられるようにしておくと安心です。

今月、実際に見る価値があるもの

上海の美術館・博物館は今、珍しいほど充実していて、そのうち1つには「締め切り」があります。

  • 馬王堆漢墓の文物展(上海博物館、10月7日まで)。湖南省以外での馬王堆漢墓関連の展示としては最大規模。目玉である馬王堆一号漢墓出土の帛画(絹の絵画)は、国外への持ち出しが禁じられている数少ない中国の文物のひとつで、8月16日までしか展示されません。この作品が目当てなら、今がラストチャンスです。
  • 「ジョルジョ・モランディ:モノローグ」(浦東美術館、10月まで)。中国で開催された過去最大規模のモランディ回顧展で、真作140点以上を展示。毎日午前10時〜午後9時オープン。
  • 「上海の夜(Shanghai Tonight)」。市場、水辺、美術館などで行われる約200件の夜間イベントで、10月まで続く「上海国際消費季」の一環です。

数字も上向いています。2026年上半期の上海への外国人入国者数は約317万人で前年同期比22%増、そのうち約6割がビザ免除または240時間トランジット制度を利用しています。

お金の話:Tour Cardの時代は終わりました

「到着したらAlipayかWeChat PayのTour Cardを作りましょう」という情報が載っているガイドがあれば、それはもう古い情報です。両社ともプリペイド式のTour Cardは縮小方向で、今の標準は自分の海外発行カードをアプリに直接紐付ける方法です。Visa、Mastercard、Amex、JCB、Discover、Diners Club、UnionPayに対応しており、中国国内の銀行口座も預り金も不要です。

手数料の仕組みは変わっていません:1回の決済が200元未満なら無料、それ以上は3%の手数料(海外発行のUnionPayカードは対象外)。1回あたりの決済上限は約35,000元、強化認証を済ませれば年間の上限は約50万元まで上がります。カードを新規紐付けした場合、1日1,000元未満の利用が60日間手数料無料になるキャンペーンが実施されていることもあるので、登録時に確認しておく価値があります。

お店の人やドライバーに「Tour Cardある?」と聞かれたら、その人もまだ最新情報を追いついていない、というサインです。今は直接紐付けの方が設定も速く、実際にほとんどの旅行者がこちらを使っています。

移動:今月は特に変化なし

地下鉄は通常どおり、路線全体でおおむね午前5時30分から午後11時まで運行しており、8月中に観光に影響するような変更はありません。今後の旅行のために知っておくといいのは、崇明島と浦東を9号線・12号線経由で結ぶ22号線が、2026年末までに試運転開始の予定であること。今回の8月旅行には関係ありませんが、将来崇明島への日帰り旅行を考えているなら覚えておいてください。

入国ルール:前回のブリーフィングから変更なし

ビザに関しては前回お伝えした内容から変わっていません。30日間のビザ免除対象は50カ国で2026年12月31日まで有効、240時間の無査証トランジットは55の国・地域籍の人が対象で、浦東・虹橋を含む65の対象港から利用可能。外国人旅行者は入国後24時間以内の宿泊登記が今も必須です。詳細をまだ確認していない方は、予約前に5分だけ目を通しておく価値があります。

1行まとめ

  • 天気: 暑くて湿気が多い。台風の予報をチェックし、予定には余裕を持たせて。
  • 今すぐ見るべきもの: 馬王堆の帛画は8月16日で展示終了。モランディ展は10月まで。
  • 支払い: Tour Cardではなく、自分の海外カードをAlipay・WeChat Payに直接紐付け。
  • 地下鉄: 通常運行、8月中の混乱はなし。
  • 入国: 変更なし。ビザ免除対象国と宿泊登記のルールを確認しておいて。